「体外受精やります」と医師に言った時。
次に頭に浮かんだのは「仕事、どうしよう」だった。
当時、営業職。客先に頻繁に出かけてた。
会議も多い。プレゼンも多い。
採卵前後の通院で、何日休む?
通院スケジュールって、決まってるのか、変動するのか。
そういう「現実的な問題」が、先に来た。
妊活と、キャリア。
その綱引きの中で、自分は何を選ぶのか。
医師への相談
採卵の説明を受ける時に、医師に聞いた。
「仕事、どのくらい休む必要ありますか?」
医師の答えは「採卵の前後で、最短 5 日ぐらいですね」
5 日?
通院自体は「生理 3 日目に、診察」「採卵までの間、 2 〜 3 回通院」「採卵当日」「移植当日」「判定日」
それぞれ「半日」か「1 日」。
「でも、心身的には、採卵周期は 2 週間ぐらい、ケアが必要ですね」
つまり。
採卵前後で「公式に休む日」は 5 日。
でも「メンタルと体力がギリギリの状態」は 2 週間続く。
その 2 週間、仕事を「フル稼働」させられたら、ヤバいな。
会社への報告
次に来たのが「会社に、何を言うか」という問題。
「不妊治療やります」と直言するか。
「親の介護で...」みたいに、曖昧にするか。
当時、会社は「ダイバーシティ推進」を掲げてた。
でも、妊活についてのポリシーは、明確じゃなかった。
営業職だから「休むとパフォーマンスが落ちる」と思われるのは、キャリア的にマイナス。
でも「妊活」なんて言ったら、「そのために、キャリアを犠牲にするのか」と思われるかも。
結局、上司に呼ばれて、個人面談の形で「体調面で、通院が増えます。お休みをいただきたい」と言った。
上司は「何か、病気?」って聞いてきた。
「いや、不妊治療です。数か月間、通院が必要で」
その時、上司の表情が「あ...」って変わった。
でも「わかりました。スケジュール調整します」って。
ありがたい。本当に、ありがたい。
でも、同時に「あ、自分は『妊活中の女性』というラベルが、貼られた」ってのも感じた。
採卵周期:ザッピングスケジュール
実際の採卵周期は、こんな感じだった。
生理 1 日目:クリニック、診察。「では、ホルモン注射を開始します」 → 何も休まない。昼休みに行ける。
生理 3 〜 5 日目:毎日、自宅で自己注射。仕事は、いつもどおり。 → ただし「ストレスが多い」と、体調が悪くなる。それを実感する。
生理 6 日目:クリニック、超音波検査。「卵胞の育ちが...」という詳細判定。 → 朝一で行く。会議を 1 個キャンセル。
生理 10 日目:「では、採卵は 2 日後」と決定。最終注射。 → 夜 22 時に、自宅で注射(HCG 注射。「トリガーショット」)。これは人生初、そんなに辛い注射。針が太い。
生理 12 日目:採卵当日。全日休む。採卵は朝 9 時。帰宅は昼。 → その日の夜は、激痛で寝られない。
生理 13 日目:通勤するのが、怖い。でも、誰もが「採卵直後」ってことを知らないから、フリして出勤。 → 実は、すごく辛い。営業で客先行く予定があったけど、キャンセルした。上司に「体調が...」と伝えた。
生理 14 日目:採卵後 2 日。まだ痛い。在宅勤務で対応。 → デスク仕事なら、座ってできるから。
生理 15 日目:採卵後 3 日。痛みのピーク。 → 本当は、休みたい。でも「3 日連続で休む」と、ヤバいと思って、出勤。 → 実は、本当に、苦しい。客先打ち合わせの予定があって、それを何とか切り抜けた。
生理 16 日目:採卵後 4 日。移植当日。午後に行く。 → 移植は「簡単」なので、その後、会社に戻った。 → でも「妊娠可能性あり」という状態で、カフェインとか気をつけなきゃいけなくて、めんどくさい。
生理 17 〜 28 日目:移植後、判定日まで。 → 毎日「着床したかな?」って思いながら、仕事してた。 → このメンタル状態で、営業やるのは、本当に辛い。
リアルな話
会社の人には「通院で何日か休みます」としか言ってなかったけど。
実際は「採卵周期全体が、メンタル的に、物凄くキツかった」。
仕事のパフォーマンスは「50%」くらいだった。
客先での商談中も「卵胞、育ってるかな」って考えてた。
会議で「なんか、君、いつもと違うね」って言われた。
「あ、そっか。隠してるつもりでも、バレてるんだ」
キャリアって「一貫性」が大事だけど。
妊活中は「一貫性を保つことが、物理的に不可能」なんだ。
工夫したこと
では、どうやって、両立させたのか。
1. スケジュール情報をパートナーと共有
採卵周期が始まったら、カレンダーに「採卵予定」「通院予定」「痛い時期」を、明記した。
夫は「あ、この日は、彼女がメンタルダメージを受ける時期だな」って判断できた。
帰宅後、自分がボロボロだったら、家事全部やってくれた。
それだけで、メンタルが違う。
あと、Varinos(ビタミンD + ラクトフェリン) を飲み始めたのも、メンタル安定に効いたと思う。採卵周期中の「心身の疲弊」って、栄養不足と密接に関係してる。
2. 在宅勤務の日を、採卵周期に合わせる
幸運だったのは「コロナ以降、在宅勤務が可能」だったこと。
採卵周期に入ったら、採卵前後は「在宅勤務リクエスト」した。
「オフィスに行ったら、パフォーマンス落ちるから、在宅で」という理由で。
上司も「わかりました」って。
在宅なら「採卵後に、横になることもできる」「通院も、フレキシブル」。
それが、ホントに大きい。
3. 客先の大事な商談は、採卵周期の外に設定
営業職だから「重要な客先打ち合わせ」がある。
採卵周期に入ったら、その打ち合わせを「2 週間後」に延期させてもらった。
「調査が必要で」とか「提案資料を、もっと整えたい」とか、理由をつけて。
実際は「妊活しとるから、無理や」ってことだけど。
相手は「そっか」って、快く受けてくれた。
4. 営業手当を、一時的に、後輩に割当
自分は「営業手当」が給料に含まれてた。
採卵周期中は「パフォーマンスが落ちる」から、後輩に「この案件、頼めますか?」って依頼した。
会社的には「給料が下がる」わけじゃなくて「営業手当が、他の人に行く」という形。
上司も「妥当だな」って。
その代わり、採卵後は「戻してください」ってお願いした。
採卵後、どう変わったか
採卵が終わったら、不思議と「仕事モード」に戻った。
採卵周期中は「妊活が、人生の中心」になってたけど。
採卵後は「仕事も、妊活も、バランスよく」って思えるようになった。
移植待ち期間も「判定日まで、どうせわからんし」って割り切った。
仕事を、また、フルパワーで始めた。
営業手当も、戻してもらった。
第二回採卵へ向けて
第一回採卵で「仕事と妊活の両立」の現実が見えたから。
第二回採卵では「ここは、予定調整しとこう」「ここは、上司に相談しとこう」っていうのが、事前にできた。
一回目より「会社への報告」も「スケジュール調整」も、スムーズだった。
思うこと
妊活とキャリアの両立は「物理的には、可能」。
でも「メンタル的には、超キツい」。
「どちらかを諦める」という選択肢もあると思う。
でも「どちらも、手放したくない」なら。
周囲に「頼る」「相談する」「調整する」を、恥ずかしがらずにやることが大事。
上司は「意外と、理解してくれる」。
パートナーは「サポートしたい」って思ってる。
会社も「ダイバーシティ」と言ってるなら「妊活」も、その一部だと思う。
次のあなたへ
仕事しながら体外受精をするなら。
上司に「早めに、相談」してください。
「こういう時期に、通院があるから」って、事前に言っておく。
そしたら「調整」しやすい。
パートナーには「採卵周期全体が、メンタルキツい」ことを伝えてください。
採卵当日だけじゃなくて「採卵周期全体のサポート」が必要です。
採卵周期の「何日目は何をする」っていう予定を、家族と共有する。
それだけで、精神的な負担が、ぜんぜん違います。
そして「完璧を目指さない」こと。
妊活中に「仕事も 100%のパフォーマンス」は、不可能です。
自分を許してください。
その代わり「健康的な妊活」に、全力を尽くしてください。
仕事は「70%」。妊活は「150%」。
そのバランスで、いいと思う。
実際、私が支えてもらったサプリは マカナ(採卵準備用)、Varinos(メンタル安定用)、ミタス(温活・疲労回復用)。仕事と妊活を両立させるなら、栄養管理が本当に大事です。